酒 粕 の 話


日本酒の醸造過程をものすごく簡単にご説明しますと、お米のでんぷんを麹菌が食べて 
ブドウ糖に換え、醪の中でこのブドウ糖を清酒酵母がアルコールと炭酸ガスに換えているのですが、酵母に吸収されたブドウ糖は酵素の働きでビタミンB群に変化されます。
同時に酵素はブドウ糖をアミノ酸にも変化させます。醪の熟成が終わると搾りお酒と酒粕に分けますがこの時豊富な栄養成分のほとんどは酒粕にします。この為近年体に良いとされる効果があると注目を集めている栄養成分は酒粕に凝縮されています。

酒粕の成分は、アルコール分約8%、タンパク質、糖質、脂肪、繊維質、カルシウム、リン、
 鉄分、ナトリウム、カリウム、 ビタミンB1、ビタミンB2、パントテン(ビタミンB5)、ビタミンB6(ピ
リドキシン)、イノシトール、葉酸、ピオチン(ビタミンH)、アミノ酸、ペプチド、酵素等で、活
性酸素から体を守る働きが注目されているグルタチオンも含まれます。昔から保存目的で
魚などを酒粕に漬けていた粕漬けも、粕に漬けることで、魚だけと比べると粕漬けの方がカ
ロリーをさほど増やすことなく栄養成分は増加されます。栄養豊富なだけでなく、下記の様
な効能もあるといわれています。

<糖尿病予防・ガン抑制・ガン患者の激やせ防止・健忘症予防・アレルギー体質改善・
美白効果・骨粗しょう症予防・脳梗塞予防・狭心症、心筋梗塞、動脈硬化予防・肥満
予防・高血圧抑制>これらは、近年の研究等により認められその効能が期待されるよう
になりました。日本の伝統的な食文化を見直そうと言う風潮があるのも納得という感じで
す。

また、民間療法ですが、風邪の予防に効果がある卵酒を普通卵酒はお酒で作りますが、
酒粕で作っても同じ効果があるそうです。甘酒を作る時と同様に酒粕をお湯に溶かし、
卵を割り入れて溶き、砂糖を加えるだけです。日本酒が苦手という方や子供でもお召し
上がり頂けます。火傷にも効果があるそうです。患部を水で冷やした後、表面を軽く火で
あぶって殺菌した板粕をよくさまして傷口の表面に貼ると熱が早くとれ、治りも早いそうで
す。それから、捻挫や腰痛に、板粕をガーゼに包んで患部に貼っておくと腫れがひき、痛み
も消えるという事もあるようです。


■よく頂くご質問 酒粕の保存方法

酒粕は、アルコール分を含みますので基本的に腐りにくい食品ですが、保存は密封容器
に入れ、空気にふれるのを避けて酸化を防ぎましょう。そして冷蔵庫など冷暗所でお願い
いたいます。(0度以下ですと長期間保存できます。)温度が高いところで保管すると、酒
粕の中に含まれる酵素の力で柔らかくなってきたり、水分が出てきたりしますのでご注意く
ださい。酒粕の表面に白い粉の様なものが出ることがありますが、チロシンというアミノ酸の
結晶ですのでお召し上がり頂くのに問題はありません。



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